ラグビー日本代表 稲垣啓太選手の背番号は「1」と発表されましたが、ラグビー初心者の方は背番号「1」のポジションがどこなのか?どんな役割をするのか?分かりませんよね。
「大ファンの稲垣啓太選手を見たい!」と思っても、どこにいて何をしているのか分からないと楽しみが半減してしまうかもしれません。
そこで、背番号「1」の稲垣啓太選手のポジションや役割について初心者向けに解説します。
Contents
ラグビー稲垣啓太のプロフィール

【名前】:稲垣啓太(いながき けいた)
【生年月日】:1990年6月2日
【身長】:183cm
【体重】:115kg
【血液型】:A型
【出身地】:新潟県新潟市秋葉区
【出身高校】:新潟工業高校
【出身大学】:関東学院大学
【ニックネーム】:ガッキー
【ポジション】:PR(プロップ)
【所属】:パナソニックワイルドナイツ・サンウルブズ
ラグビー稲垣啓太の背番号は「1」ポジションはどこ?
ラグビー稲垣啓太選手の背番号「1」は、スクラム最前列の左に位置する「PR(プロップ)」というポジションです。正確には「左プロップ」「ルースヘッドプロップ」と呼ばれています。全体像を踏まえながら、もう少し具体的に説明してきますね!
ラグビーは1チーム15人で行われ、それぞれ決まったポジションが与えられています。
※7人制のラグビーもありますが、今回は15人制のラグビーについてご紹介します。
![]()
引用:Wikipediaより
FW(フォワード)とBK(バックス)
ラグビーのポジションは、大きく分けて背番号「1」~「8」番のFW(フォワード)と、背番号「9」番~「15」番のBK(バックス)の2つに分かれます。ラグビーでは全員が攻撃にも守備にも参加するので、攻撃がFW、守備がBKという訳ではありません。
「じゃあ、FWとBKの違いは?」と思いますよね。FWとBKの分かりやすい違いは、「スクラムやラインアウト」等のセットプレーに参加するかどうかです。セットプレーに参加するのがFW、セットプレーに参加しないのがBKです。(細かく見ると異なることもありますが、簡単で分かりやすい見分け方ということでご紹介しました。)
稲垣啓太選手は背番号「1」なのでFWで、スクラムやラインアウト等のセットプレーに参加するということですね!注目です!
スクラム・ラインアウトについて
スクラム,ラインアウトがわからない方も多いと思いますので簡単にご説明します。
【スクラム】
スクラムとは、試合を再開するセットプレーの1つです。
写真で見たほうが分かりやすいと思います。こちらです↓

ノックオン(ボールを前方に落とす)やスローフォワード(ボールを前方に投げる・パスをする)等の反則が会った場合、スクラムになります。
スクラムには、
・1列目:フロントロー(3人)
・2列目:セカンドロー(2人)
・3列目:バックロー(3人)
の計8人が参加します。
稲垣啓太選手は、1列目フロントローの左側(攻撃する方向に向かって)に位置します。
【ラインアウト】
ラインアウトとは、ボール(またはボールを持ったプレイヤー)がタッチラインから出た時(またはタッチラインに触れた時)に行うセットプレーのことです。※サッカーのスローインをイメージしてみてください。こちらの写真です↓

ラインアウト時には「スロワー」「ジャンパー」「リフター」「レシーバー」という役割が存在します。
・スロワー:ボールを投げ入れる人
・ジャンパー:ボールをキャッチする人
・リフター:ジャンパーを持ち上げる人
・レシーバー:ジャンパーがキャッチしたボールを受け取りBKラインへパスする人
このうち「リフター」は「PR(プロップ)」が務めます。ラインアウトの時、リフターを務めているのが稲垣啓太選手だと覚えておいてくださいね!
FW・BKは3つのグループに分かれる
ラグビーのポジションは大きくけてFWとBKの2つに分かれることが分かったと思います。FWとBKは、それぞれさらに3つのグループに分かれるのでご紹介します。
【FW】(8人)
・背番号1~3:フロントロー(スクラムを最前線で支えます)
・背番号4・5番:セカンドロー(スクラムの2列目で1列目のフロントローを支えます)
・背番号6~8番:バックロー(スクラムの3列目で支え、フィールドプレーでも活躍します)
【BK】(7人)
・背番号9・10番:ハーフバックス(司令塔として試合をコントロールします)
・背番号11番~14番:スリークォーターバックス(攻守両方で基点となり、トライに関わります)
・背番号15番:フルバック(最後尾で全体を見ます)
稲垣啓太選手はFWのフロントローの攻撃方向に向かって1番左だと分かりましたね!
フロントローは3つのポジションからなる
FWは3つのグループに分かれましたが、そのうちの「フロントロー」は3つのポジションに分かれます。スクラム最前列左から背番号「1」番フロップ、「2」番フッカー、「3」番フロップとなります。
フロップは「1」番と「3」番で異なり、「1」番は左プロップやルースヘッドプロップと呼ばれ、「3」番は右プロップやタイトヘッドプロップと呼ばれます。
「どうしてルース・タイトと呼ぶのか?」について解説します!
左プロップをスールヘッドプロップ、右プロップをタイトヘッドプロップと呼ぶのには、ちゃんとした理由があるのです!日本語に訳すと「ゆるい頭」と「きつい頭」になりますよね。スクラムでは、相手選手の左側に自分の頭を入れることが義務付けられています。

そのため、左プロップは、相手の3番としか組まず、左手が自由になります(ゆるい)。一方で右プロップは相手の1番・2番に挟まれ自由はありません(きつい)。だから、「ルース・タイト」とそれぞれ呼ばれています。
稲垣啓太選手のポジションまとめ
今までの説明を踏まえて、稲垣啓太選手のポジションをまとめると、
・稲垣啓太選手の背番号は「1」
・背番号「1」はFW(フォワード)のフロントロー(最前線)の左プロップ
となりますね!位置を把握できたでしょうか?
ラグビー稲垣啓太の役割は?
次に、稲垣啓太選手のポジションの役割をご紹介します。
FW(フォワード)の役割
FWは背番号「1」番から「8」番の8人の選手のことで、体を激しくぶつけあう密集プレーをする集団です。体格の大きい選手が多いです。
フロントローの役割
フロントローは背番号「1」番から「3」番の3人の選手のことで、スクラムの最前線を支えます。相手のフロントローと組みあい、全ての力が首や肩にかかる大変なポジションです。体格が大きくパワーのある選手が務めます。
左プロップの役割
左プロップは背番号「1」番の選手のことで、スクラム最前線の左に位置しています。プロップは日本語で「支柱」という意味で、まさにスクラムの柱となる重要な存在です。
プロップの強さによってスクラムの勝敗も変わってくるので、強靭な肉体が必要になります。また、プロップは常に最前線で攻守に関わるので肉体的に強いのはもちろんのこと、恐れず相手にぶつかっていく精神的な強さも必要になります。
スクラムだけでなく、ラインアウトでもジャンパーを持ち上げる「リフター」としての重要な役割があります。
つまり、セットプレーには絶対に欠かせないポジションがプロップなのです!
ただ、セットプレーさえ強ければ良い訳ではなく、セットプレーの他に、フィールドプレーも重要視されているのがプロップです。強いのは大前提で、パワーの他に、パススキルや持久力なども求められています。
ラグビー稲垣啓太の注目ポイント!
ラグビー稲垣啓太選手の注目ポイントをご紹介します。
左プロップのポジションで注目は、スクラム・ラインアウト等のセットプレーです!スクラムでは最前列左、ラインアウトではリフターとして活躍するところは見逃せないですよね!
スクラムに関しては、Going(日本テレビ)に稲垣啓太選手が出演した時、自身の進化について語っていました。
今まで、稲垣啓太選手はスクラムでペナルティを取られるシーンが多かったそうです。そこで、スクラムをどう組めばいいか探ってきました。
稲垣啓太選手によると、ペナルティを取られるシーンは左手がうまく使えていない時だったそうです。スクラムの一番左側のポジションは、レフリーから左腕が見えます。スクラムが落ちるときは、大体稲垣啓太選手の肘が先に地面に落ちることから、「稲垣啓太選手がスクラムを崩す原因を作った」とみなされペナルティーを受けることが多かったのです。

そこで、相手の遠くを持って腕を伸ばすような得意な組み方を変え、

肘を落とされないように、肘を曲げながらあげて組む組み方に変えたところ、

ペナルティーが減ったそうです!得意な組み方を変えることは相当労力を使ったと思いますし、全員の力がかかる中でバランス力を保つことは、とてもハードだと思います。
進化を遂げた、稲垣啓太選手の「スクラムの腕の使い方」や「バランス力」にも着目してみてください!
また、元日本代表 五郎丸歩選手は、稲垣啓太選手のことを、
「運動量が素晴らしい」
「タックル能力が非常に高い」
「どこにでも顔を出して仕事をやり続けている」
「すごい」
と絶賛していました。セットプレーだけでなく、稲垣啓太選手の「運動量」や「タックル」にも注目ですね!そして「どんな場面でも顔を出して仕事をこなす、プレー範囲の広さ」も是非目に焼き付けてみてください!
まとめ
ラグビー日本代表 稲垣啓太選手のポジションや役割について初心者向けに解説しました。
最後に稲垣啓太選手のポジションや役割、注目ポイントについて簡潔にまとめますね!
【背番号】:「1」
【ポジション】:左プロップ(スクラム最前線左)
【役割】:スクラムの柱,ラインアウトのリフター,セットプレーで必要不可欠
【求められる力】:肉体的・精神的強さ
【注目】:スクラム(左腕・バランス力),リフター,運動量,タックル,プレー範囲の広さ
少しでもお役に立てて、試合を楽しく見ていただければ嬉しいです!
前回大会で超えられなかったベスト8を超えて、そこから勢いに乗って一気に優勝まで行ってほしいですね!

